中高年世代(熟年)の性

40代に入ると、多くの男性は、性欲の減退と性的機能(勃起力)の減退を感じることが多くなってきます。
50代では、さらにそれが顕著になり、60代にさしかかる頃には、あまり勃起しなくなった。性欲をあまり感じなくなったという男性も少なくないようです。

女性の場合は、40代の性欲は旺盛なことが多いようですが、それをちゃんと受け止めて満たしてもらえる相手(夫、恋人、セックスパートナー)がいないと、自身の性欲を抑圧して、グルメ、ショッピング、趣味、子育てなど、他のことで性欲(性的エネルギー)を昇華する人も多いようです。

特に女性の場合、性欲を抑圧してると食欲が増します。 自覚がなくても、セックスを避ける、もう年だからセックスなんてするのは恥ずかしいことだと思ってると、抑圧された性エネルギ-が、食欲を満たすことで発散するようになります。

セックスレス状態の夫婦が仲が良いことは少ないようです。ちゃんとセックスして夫婦仲を円満にすれば、ストレスを食べることで解消する必要もなくなります。ダイエット効果も期待できます。

完全に夫婦ではセックスしない関係になっている方は、できればお互いに合意の上で、他にセックスのパートナーを得ることも必要だと思います。

愛情と性欲は別なこともあると理解する

多くの人、特に若い女性は、性欲と愛情(恋愛)は完全に一致する、すべきだと思っているようです。

でも、自分の欲求を客観視できる人なら、性欲と愛情は別にも存在することが体感的に理解してます。

一緒なら理想ですが、愛とまで呼べなくても、好ましく思える相手となら、自分の性的欲求を満たすのは自然なことで、悪いことではないと思います。

夫や妻にセックスを拒否されてる夫婦は、日本には少なからずいますが、愛や情と性欲を満たすことは別と理解してれば、家庭内でできないことを外でするのは当然と了解できるので、お互いに苦しむことがないと思います。

残業続きで夫婦仲が冷え、妻が情緒不安定になったら

共働きが普通になった現代の夫婦では、夫だけでなく妻も仕事と家事、育児で手一杯のことが少なくありません。忙しくて二人きりで親密になる時間が持てなくなった結果、妻が精神的に不安定になり、うつ状態になるケースの場合もあるようです。

解決法としては、まずは、夫婦で悩みや心配事を話合う時間を持つことですが、妻と複雑な話はしたくないと思っている夫は少なくないようです。

そんな場合でも、夫婦間のスキンシップ(キス、ボディタッチ、セックス)を増やすことも効果的です。スキンシップでオキシトシンが活性化され、夫婦の絆を強めることにつながります。

セックスは脳でするもの

繁殖可能な年齢を過ぎても(熟年になっても、閉経しても)人の性欲は続きます。性の活動のしかた、ありかたが、年齢とともに変化するだけです。性的関心を持ち続けることは、脳を活性化することにつながります。定期的にセックスしてれば、おそらく認知症にはならないでしょう。少なくともリスクは大幅に下がるはずです。性的刺激で脳が活性化し、それが人生に充実感を与えてくれるのです。

過去の性的経験や想像力が、性的欲求を高めます。勃起力や女性なら性器が濡れるなどの性的能力が年齢と共に衰えても、脳、大脳新皮質を使っている人、知的、創造的な仕事をしている人(趣味でもいい)は、年取っても性欲が強く、快感を貪欲に求める人が多いようです。人のセックスは脳でするものだからだです。

高齢者の性

個人差はありますが、60以上、中には90代になっても、性欲がある人はいます。異性を求める心に年齢制限はないということです。性は生きる原動力でもあります。

高齢者の健康維持や病気予防にもセックスは有効です。心臓病、男性の前立腺肥大、女性の子宮内膜症などのリスクを減らす効果があるといわれています。

65~69歳男性の18%が月2~3回性交

高齢者と呼ばれ始める65~69歳男性のうち、週2回以上性交をする人は2%でした。(日本性科学会・セクシュアリティ研究会が、配偶者のいる40~70代の男女1000人を対象に、1999年10月~2000年3月に行った調査)

[男性]
週1回=7%
月2~3回=18%
月1回=12%
年数回=27%
この1年なし=35%  

[女性]
週2回以上=0%
週1回=8%
月2~3回=20%
月1回=8%
年数回=23%
この1年なし=43%  

75~79歳でも、男性の11%、女性の17%が「月2~3回性交する」と回答という結果でした。
意外にしている人が多いという印象ではないでしょうか?

人のセックスは、年齢的なはじめはありますが、個人差は大きいものの、この年齢で終わるというお終いはないようです。

しかしながら、高齢者のセックスは、例外的なことと見なされ、性欲は加齢とともに衰える、という正しいとは言えない認識が一般的です。

その結果、超高齢社会を迎えているにも関わらず、高齢者の自由な恋愛や性行為を蔑んだり、呆れたりするなど、高齢者のセックスを否定的に捉える風潮が根強いのが日本の現状といえるでしょう。

年齢に関わらず、パートナーとセックスを楽しんだり、スキンシップを通じて精神的なつながりを確認したりするのは素晴らしいことです。

高齢者でもセックスを楽しめる!

結婚相手を探すためのマッチングサイト「Match.com」の調査によると、「本当に満足できるセックス」を最も楽しんでいるのは若い世代ではありませんでした。最高のセックスを経験した年齢の平均は、結婚していない女性で66歳。男性では64歳でした。
(調査は、世代、人種、収入レベルが違う、アメリカの独身者5000人が対象)

20代、30代前半くらいの若い世代がセックスを楽しめない大きな要因は自意識過剰です。若い世代は、自分の体型のことで頭がいっぱいでセックスの中身やパートナーが何を望んでいるかを考える余裕があまりないようです。

中年以上になると、体は若いころより張りがなくなります。女性は挿入時に痛みを感じやすくなったり、濡れにくくなります。閉経の影響もあります。男性の多くは、早漏や勃起障害を抱えるようになります。

しかし、セックスを若い頃と同じくらいもしくはそれ以上に楽しむ方法はあります。若い時のセックスは、前戯も性的な想像力も乏しくても、体の魅力と体力でできるので、比較的短時間でできます。極言すれば、(男性にとってのセックスは)挿入と射精だけが目的のセックスです。高齢者にとってのセックスは想像力が必要ですが、その分、セックス自体がもっと楽しく快感も深く、二人の結びつきも強いものになる可能性があります。

女性の場合は、閉経すれば、妊娠の心配をせずにセックスできるようになり、快感を得ることだけに集中できるようになります。自分の体のことが若い頃よりわかるようになり、どうすればより強い快感を得られるか、より満足のいくセックスができるかわかるようになります。

熟年世代に限りませんが、もっと自分の性的関心や喜びについて知り、どんなセックスをしたいのかを気軽に話せる関係をパートナーと築ければ、セックスに対する恥ずかしさや決めつけが無くなれば、もっと素晴らしいセックスが楽しめるようになるでしょう。

セックスで認知症予防

認知症予防にセックスが貢献!研究結果からも、セックスは脳の中で記憶と学習をつかさどる「海馬」の細胞の成長を促すという結果が発表されてる。性の健康の専門家のイギリスのゴーシュ教授はセックスは脳の血流を増加させるため、「日頃からセックスをしている高齢者は認知症になりにくい」と主張。

アメリカのプリンストン大学のラットによる研究では、その推測が実証されている。ラットを2週間毎日セックスするグループと、2週間に1回とセックスを制限したグループに分ける。すると毎日セックスしたグループのラットは神経細胞がより成長し、ストレスホルモンの値も低いという結果が出た。

イタリアのバヴィア大学の調査では「最近恋愛を始めた人」「長く恋愛を継続させている人」「恋人のいない人」の3つのグループに分けてその血液を採取し、血液を比較したところ、「最近恋愛を始めた人」のグループが脳の神経成長のレベルが一番高いことが分かった。

「最近恋愛を始めたグループ」と他の2グループとの違いを考えた場合、他のグループよりセックスの頻度が高いことが原因ではないかと推測される。

セックスは健康に良く、脳の血流も増やすので、認知症予防にもつながると言える。定期的なセックスで、脳は活性化されるといえる。

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