障害者の性

障害者にも性欲があり、セックスを望んでいることを、健常者も理解することは大切です。体が不自由でも性欲はあるのが普通です。

性は基本的人権であり、嫌らしいことでも、汚らわしいことでもありません。性欲を持つことは子孫繁栄のためだけでなく、人と人、特に異性との意思の疎通、感情や情緒の交流のために大切な営みです。そのことに障害者と健常者の違いはないはずです。

障害者のセックスでの問題はいくつかありますが、一番の問題は、相手を見つけることが難しいということです。特に介助が必要な障害者の場合、一人きりになれる時間が限られますし、必然的に異性(セックスのパートナー)と知り合う機会も非常に限られます。

健常者の場合、パートナーが見つけられない人でも、ソープランドなど風俗店を利用すれば、性欲の解消やセックスをすることもできますが、障害者の利用を受け入れてくれる風俗店は限られるので、よけい、パートナーを得ることが困難になっています。

手が自由に動かせない人の場合は、自慰行為でさえ、自分ではできません。自慰をしてもらう介助者が必要なのです。

第二の問題としては、身体障害者の場合、できる体位が限られるということです。下半身に障害がある場合、特に女性の場合は、開脚すること自体に苦痛が伴うこともあるようです。

第三の問題としては、上記の全てに関係してきますが、障害者が性的満足を求めること自体に否定的な人が少なくないことです。

健常者でも、パートナーがいない人は沢山いるのだから、ましてや障害者が満足のいくセックスを求めるなんて贅沢だとか、何かできないことがあるから障害者なので、セックスもそのうちに入ると潜在的に思っている人は意外に多いようです。

性欲を満足させることは、食欲、睡眠欲と同じレベルで重要だと考えています。その意味では、セックスができることは、基本的人権とも言えます。

障害者をセックスの例外にしてはいけないと思います。そのために必要な第一歩は、性についての偏見や見下した価値観を捨てることと、セックスは基本的人権の一つで、誰も性的満足を追求する権利があると認識を改めることだと思います。(もちろん、相手の心身を傷つけたり、相手の意思や人格を否定してまで自己の性的欲求を満足させることは、してはならないことは言うまでもありません)

性欲は3大欲求のひとつ

性欲は、食欲、睡眠欲と合わせて3大欲求と言われます。しかし、食事や睡眠と違い直接個々人の生死に関わるものではないので、軽んじられている面がわが国ではあると思います。

僕も性的パートナーが得られない時期が続いていたことがあるので、実感としてわかりますが、性欲を健全に解消できてないと、心身ともに重苦しくなり、他の面で満たされていたとしても、どこか空しい気分が常につきまとっていたことを覚えています。

特に性欲が強い10代後半から30代くらいまでの時期に、性的パートナーがいない状態が長く続くことは、精神的な苦痛でさえありました。

さらに意外かも知れませんが、女性の場合は、本人の自覚のあるなしに関わらず、性的に満たされてないと、体の調子も崩しやすいのです。

障害者でも、性的に満足できる社会は、健常者にとっても生き易い社会と言えます。

障害者は性的存在でないという前提での介護制度

日本の介護の現場は、制度的にも実際的にも、障害のある人は性欲もないという前提で、男性の場合は射精しない、女性なら性的欲求そのものがないという前提で考えられているようです。

当然、障害者は恋愛はしない、結婚も妊娠もしないという、セックスとは無縁の存在として看做されて扱われているようです。これは基本的人権の制限と言えます。

海外先進国のケース

WHO(世界保健機関)は、障害者の性の問題について福祉の現場で相談に応じることなどを推奨しています。

オランダでは障害者が性的なサービスを受ける場合、地域によって保険が適用される場合もあります。スウェーデンでは障害者が自慰行為をする際、介護の一貫として補助具の装着や服を脱がすことが認められてるそうです。

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